第266回事業所見学会は2月1日木に群馬県新田町のサンワテック(株)本社工場で「品質管理を支える20歳代社員中心の若い企業集団」のテーマの基に20名が参加して開催された.
サンワテック(株)は,1990年サンデン(株)(’98年デミング賞受賞)より分離・独立した会社で,コンプレッサーの電磁クラッチの研究開発・生産・販売及び本体部品の生産・販売の専門企業として活動している.
また,1933年よりTQM活動を経営の重要課題と捉え,数々の経営改革に取り組み充実を図り,方針管理の導入,品質保証体制の再構築等の品質管理活動を社長の強力なリーダーシップの基で展開し,確実な成果に結び付けてきた.
さらに,1996年にはサンワテック独自の経営品質活動「m&mQM(若い人系と設備系のクオリティマネージメント)活動」を推進し,「クラッチ商品力で業界NO.1」を目指し発展を続けて来た.
見学会では,平均年齢25歳の若い集団の基で展開されている
- 若い正社員と派遣社員の自主行動型小集団活動の展開状況
- 独立した先端自動車部品メーカーの環境を先取りした製品開発
- 素材加工を中心とした加工設備開発による顧客ニーズへの対応
の実態を工場見学を中心に体験することが出来た.
当日は,白井社長様自ら率先しての,会社概要説明・TQM活動の実際と「m&mQM活動」について推進の経緯と実態の説明を受けた後,会社幹部の木村取締役技術部長,高橋工場長,飯塚QM部次長より詳細説明並びに,工場見学の現地説明を実施いただいた.
工場内では,整然とレイアウトされたラインにおいて,若い人が率先して持ち場の説明を実施され,工場の随所で,TQM活動の基本である,重点化(方針)・標準化(ISO)・横断化(機能別管理)・可視化(TPM)の実施状況を学ぶことが出来た.
また,質疑応答では予定終了 間際まで活発な討議が行われ,活力有る若い企業の実態に接することが出来大変有意義な見学会となった.
池田晃三(竹中工務店)