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第73回 講演会(関西支部第13回)

アップデート:2000/4/12 ルポの一覧に戻る
去る8月31日火第73回講演会がコミュニティープラザ大阪で「ISO9000:2000年改定とグローバル化に向けた取り組み」をテーマに約100名が参加して行われた.JQAの森田理事が講師に招かれ、ISO9000:2000年改定についての説明等を行って頂いた.講演では
[1] 2000年改定で何がどう変わったのか
[2] グローバル化に向けた取り組み事例(IQnet)
の紹介の2点を中心に説明して頂き、今回は[1]を中心に報告する.

ISO9000:2000年版の改定のポイントとして、以下の4項目が重要項目として挙げられるとの説明があった.

1)最高経営者層の役割が拡大している
2)プロセスモデルに基づいた一般的に判りやすいモデルである
3)ISO14000シリーズとの矛盾がなく両立性がある
4)現行の品質マニュアルを構築し直しても良いし、し直さなくても良い

まず1)については、最高経営者層が品質マネジメントシステムを理解しておくことが何よりも重要であり、最高経営者層が強く関与していたら2000年改定については問題がない.

2)については、各プロセスに対し「目標の設定→実行→目標値に対する実績値の測定→見直し」を行うプロセスアプローチの考え方を理解することが重要.

3)については、ユーザーからの2000年改定への要望に応え、取り入れられた新しい構造といえ、環境問題への取り組みが今後ますます重要視される中で、ISO14000と連動させたマネジメントシステムを構築する必要がある.

4)については、1994年版と2000年版とを対応させたマトリックスを作成しておくと、審査時の質問に答えやすい.以上の説明を受けた.

今後のスケジュールは、1999年9月のサンフランシスコ会議にてISO/CD2の賛否の検討がなされ、計算通りに進めば2000年11月にISO9000規格として発行される予定になっている.

弊社としても、2000年改定のスケジュールに合わせ、現行の品質マネジメントシステムの見直しを検討し、他社に先駆けて対応していきたいと考えている.

山本紀之(イトーキクレビオ)

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