第72回講演会(中部支部第33回)が、7月8日(火)に名古屋の千代田生命ホールにおいて開催された.「経営戦略とTQM」について2テーマの講演が行われ、約80名の会員が熱心に聴講した.参加者アンケートの結果、非常に高い満足度が得られた.
■【講演1】「大学を使って新製品開発、産学協同の経営」
本多電子(株)代表取締役社長 本多洋介氏
独創的な製品を生み出すために、創業以来一筋に技術開発を進めてきた超音波技術を核として、産学協同研究、異業種交流を積極的に行い、得意分野に戦力を集約させる戦略、お互いがハッピーになるように共生していく思想、自然界から学ばれたユニークな人材育成の考え方と実践例について講演された.また、難解に成りがちな専門技術について、原理を分かりやすく説明して頂いた.
■【講演2】「今、経営者に期待されていること」
コニカ(株) 代表取締役会長 米山高範氏
かつて経験したことのない厳しい状況に直面している産業界に対して、製品やサービスの創出、品質確保への努力の必要性を提起された.
企業経営の課題としては、先ず魅力的な商品の開発で利益を生むことで、資本効率の改善は二の次としている.
また、ASQ(米国品質協会)年次大会の盛況ぶりやその内容、米国企業の訪問結果を興味深くご紹介頂くと共に、経営ビジョン見直し、経営施策のパッケージ化といった経営者への期待等について、示唆に富むご講演を頂いた.
坂本勝之(アイシン精機)
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