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第68回講演会(中部支部)ルポ

アップデート:1999/2/23 ルポの一覧に戻る
日本品質管理学会,日本経営工学会,日本オペレーションズ・リサーチ学会の3学会共催講演会が,7月17日金に名古屋工業大学2号館F1講義室において開催された. 当日は,前日からの雨も午前中で止み,真夏を思わせるような太陽が照りつける蒸し暑い中,約70名の聴講者が参集した. 中部支部における3学会共催行事は今回で6回を数え,中部地方における産学の相互交流の場としての役割を担っている.

【講演1】 「ISO 9000の有効活用をめざして」中央大学 理工学部 教授 中條 武志氏

品質システムの審査登録に取り組んだ多数の企業に対する調査結果をもとに,業種・規模に応じた品質システムの構築,文書化の方法,効果的な内部品質監査の方法,日本的品質管理との融合など,ISO 9000シリーズおよびそれに基づく品質システムの有効活用をはかる上でのいくつかのポイントが紹介された.

【講演2】 「ソフトウェアの信頼性」広島大学 工学部 教授 尾崎 俊治氏

1970年代から研究の始まったソフトウェアの信頼性について最近の話題を例に取り上げ述べられた. 特に,代表的なモデルであるソフトウェア信頼性成長モデルを中心に述べられ,与えられたソフトウェア故障データからソフトウェア信頼性成長モデルを用いることによって,ソフトウェア信頼度を定量的に評価し,活用することを示された.

【講演3】 「SCMと情報技術」 A・T・カーニー社 プリンシパル 石田 聡氏

SCM(サプライチェーン・マネジメント)とは,資材,部品調達から製品発送までを一貫して管理することをいい,この中には,生産管理,ロジスティックス,在庫管理,顧客管理,部品サプライヤーとの協調など殆どすべての製造業プロセスが含まれる. 昨今,これをネットワーク,PCなどの情報技術を活用することにより実現しようという動きが出てきているが,この際のSCM構築事例,構築のポイントなどを説明された.

講演会終了後,名古屋市内が一望できる11階ラウンジで懇親会が行われ,3学会会員が一堂に会し,懇親を深めた.

加藤 正人(静岡日本電気)

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