第5回ヤング・サマー・セミナーが日野自動車工業鰍フご厚意により山中湖畔の同社保養所において8月26日から27日にかけて,開催された.
参加者は原則として35才以下の正会員・準会員で構成され,今年は企業から4名,学生12名,大学教員5名の計21名が参加した.
セミナーは,初日の招待講演と翌日の研究発表・討論というスケジュールで進められた.
招待講演はまず,「多変量解析における質的変数の取り扱い」東京理科大学の野澤昌弘氏. 次に「母集団の構造を考慮した信頼性保証のための寿命データ解析とその応用について」電気通信大学の嶋崎真仁氏,最後に「仮想世界と現実世界の融合に向けたヒューマンインターフェイス技術」武蔵工業大学の森博彦氏に講演して頂いた.
予定された時間を1時間以上も超過するほどの,熱の入った講演が各氏により行われた.
初日の夜には懇親会が行われた。カラオケ等で参加者の親睦を深めるとともに,研究内容に関する議論などで非常に充実した時間を過ごした.
翌日の研究発表・討論はまず,「重回帰分析における相関関係の問題について」武蔵工業大学の野口謙二君. 次に「コンバインドサイクル発電設備の熱効率変動要因解析」東京大学の川嶋知之君,「概念形成に用いる質的データの分類に関する研究」東京大学の川前徳章君がそれぞれ発表を行った.
最後に潟fンソーの伊崎義則氏から,「生体データと眠気の関係の解析について」の題材が提供された.
西 康晴(東京大学)