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第230回事業所見学会(本部)ルポ いすゞ自動車・大和工場

アップデート:1998/3/2 ルポの一覧に戻る

さる7月22日(火),第230回事業所見学会が,いすゞ自動車椛蝌a工場で行われた.今回のテーマは「現場におけるTQC活動」で,文字通り大和工場の現場での活動状況の紹介を受けた.

見学会では1.同工場の概要,活動の特徴の説明,2.工場見学,3.改善事例の紹介,4.質疑応答を行った.

いすゞ自動車鰍ヘ1937年に創業し,本年で60周年を迎えるトラック,バスの大手企業で,工場は川崎,藤沢,大和工場など国内に5工場を持つ.大和工場では,中型トラックのキャビンの生産を分担しているのと,海外向けのKD部品の梱包等を行っている.

活動の特徴としては,品質活動では,91年10月にPM優秀賞を受賞し,93年10月には継続賞を受賞している.昨年はISO9002を取得するなど常日頃から品質を重視したたゆまぬ努力が,随所に感じられる.安全面では連続無災害記録の更新を続けており,方針に掲げていた安全と品質の重視が,実施されていることが伺える.

「常日頃から良いものを安くできないか」という考えで改善活動にも熱心に取り組まれており,従業員が参加して自分たちの知恵・創造力を活かした「からくり」と呼ばれている改善に取り組まれている. この「からくり」は職場活性の面にも活かされ、「楽しく,ほがらかにやろう」との趣旨で,職場の休息所にも「からくり」を取り入れたホットするコーナーなどを設け,心和む工夫がされていた.

車体ラインでは,自動化率を高めた数種類のキャビン生産.艤装ラインでは,部品のタイムリーな搬送,間違いのないピッキングなどいろいろな工夫「からくり」改善が見られ,また大型のAGVを用いての重要部品の搬送&自動組み付けや,自社製作のAGVによる工夫した部品供給など随所に感心させられた.

最後に,インライン検査の改善事例について発表があり,以降活発に質疑応答が行われ終了した.

いすゞ自動車鰍フ人を尊重した,安全と心和むような配慮,創造性を活かした改善活動など,活性化がうまく進められていることを見学出来,大変有意義な見学会であった.

大石 俊春(日産自動車)

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