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第226回事業所見学会(関西支部)ルポ 大阪造幣局

アップデート:1997/10/2 ルポの一覧に戻る

花曇りの4月22日(火)、第226回事業所見学会が参加人員60名(申込者80名)のもと大蔵省造幣局で実施された。

当日は歴史のある「桜の通り抜け」が行われており、警備などの都合上、参加者の入場には通用門が使用された。

見学会の順序は次の通りであった。

  1. 造幣局の概要の説明と見学
  2. 小集団活動推進状況と事例発表
  3. 質疑応答

造幣局は明治4年4月4日に創業式、現在は大阪に本局、東京、広島に支局がおかれており、次の事業が行われている。

  1. 貨幣製造事業
  2. 装金事業(勲章・褒章及び金属工芸品の製造)
  3. 試験製錬事業(貴金属製品の品位証明、地金・鉱物の分析試験等)
  4. 貨幣販売事業

最初に勲章・褒章の製造工程を見学、少ロット多品種、拡大鏡下でのヤスリ作業等人手がかかっており、高コストになっているとの印象を受けた。

硬貨の製造は8工程、うち最初の溶解と圧延の2工程は広島支局が分担、圧穿から検査に至る6工程の見学をした。計画生産のためか、ゆったりした感がした。また、圧穿桟は高い音を出すので、作業環境の面から対策が必要な感じがした。

小集団活動は平成4年から続けられ、現在約90サークルがあり、活動には就業時間中に月2時間×2回が与えられ、年1テーマの割合で取り組んでいるとの説明があった。

次いで優秀賞を取得した事例の紹介がビデオであった。手順は教科書通りで、さすがお堅い大蔵省の発表という感じ。

質疑応答は活発に行われた。小集団活動に関しては、推進上の組織及び現状の問題点等、貨幣の製造については、工程管理及び大試験の内容等々、あっという間に終了時間となっていた。

なお、貨幣のうち硬貨はここ造幣局で製造されているが、紙幣には製造所名「大蔵省印刷局」とあるので御確認を!

見学会終了後参加者の約70%が「桜の通り抜け」をし、貨幣の販売事業の実態の一部を知り得た。

一時にせよリッチ(貨幣)な、優雅(桜)な感じに浸れた行事でもあった。感謝感謝!


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