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JSQCニューズ | 記事募集

JSQCニューズとはニューズを見る記事募集

記事・話題を募集!


以下は記事の例です.

例1:目に余るTQMに対する誤認記事
例2:経営科学化有功賞および文献賞
例3:第12回Asia Quality Symposium(AQS)に参加して思うこと
 


記事・話題を募集!

広報委員会では,ニューズに掲載する記事を募集しています.
内容は,「トピックス」「わが社の最新技術」です.
記事でなくても,取り上げてほしい話題がありましたら,下記の事務局までお知らせください.
<広報委員会>
学会事務局 office@jsqc.org


例1:目に余るTQMに対する誤認記事

 

田中 美文(テクノソフト)
ISO 9000の普及の広がりによって,その解説書・ガイド等が多く出されている.

これらの中でISOを,TQC,TQM(以下TQMと記す)と比較しているものが散見される. ところがその内容は,TQMに対する知識不足や誤解(?)によると思われるいくつかの誤った考え方が記述されている.

『誤りの例1:ISOは「トップダウン」であるが,TQMは「ボトムアップ」』
TQMにはTを冠しており,基本的にトップダウンである.(実施面でミドルアップ,ボトムアップも含むだけのこと)

『誤りの例2:TQMは「以心伝心型」,「あうんの呼吸」』
TQMを行っていない会社は,そうかも知れない.TQMは「あうんの呼吸」ではなく,データに基づいて論理的に意思疎通を図る.

『誤りの例3:ISOは「論理的考え方」であるが,TQMは「情緒的考え方」』
「TQMが情緒的」とは中傷である.TQMは,科学的・合理的・創造的な考え方を尊重する.

最近は品質管理を知らない人もISOに参入して来ており,このような誤りが信じられてしまう懸念がある. TQMに係わる者として,この状況を是正しなければならないと思う.

例2:経営科学化有功賞および文献賞

 

赤尾 洋二
平成10年度の日本経営協会の経営科学化有功賞は,本年1月21日木に本学会名誉会員のトヨタ自動車豊田章一郎会長が授与されました. これは同協会の個人に贈られる賞で,経営の科学化と国際化の進展に尽力し,とくに全員参画による創造的経営の実践を通じて,わが国産業経済の発展に多大の貢献をされた功績によるものです. 経営科学文献賞は「価値生産の方法−戦略経営とTQM−」(白桃書房)を著した本学会員朝日大学持本志行教授および発行会社大矢社長に贈られました. 独創的な理論構築によって「価値・品質・価格」の関係の解明を志向したことによります. さらに遠山 暁著「現代経営情報システムの研究」を出版された日科技連出版社垪和輝英社長も著者と供に受賞されました. これらの方々にお祝い申し上げ,お知らせ致します.

例3:第12回Asia Quality Symposium(AQS)に参加して思うこと

 

木野泰伸(日本IBM) YKINO@jp.ibm.com
昨年11月12日から14日の日程で開催された第12回Asia Quality Symposium(AQS)の報告をいたします。 AQSは、韓国、中華民国(台湾)、日本の3カ国が参加する品質のシンポジュームです。 今回のテーマは、"Total Quality Management for Restoring"で、ソウル大学にて開催されました。 参加者は、70名。そのうち日本からは、吉澤会長、前田副会長を始め18名が参加し、13件の発表を行いました。 これらすべての発表を紹介したいのですが、スペースの関係もあり、以下に一部を紹介させて頂きます。 まず始めに、大阪電気通信大学の猪原先生が、「A Proposal of New Scientific Methodology to Improve the Principle of TQM」という題でKey-Note Speechをされました。 そして、NTTデータの大杉さんが「Determining Corporate Patterns with High Rates of Success, Using the SQC Techniques」、デンソーの入倉さんが「Process Analysis of Automotive Parts Using Graphical Modeling」、そして、私も「On Coding and Unit-Test Process Management for Software Development of Large Scale」という題で発表をさせていただきました。 また、今回のシンポジュームに参加して、私は、次のような収穫を得ることが出来ました。
  1. 英語でスピーチをする経験が出来たこと。
  2. 日本の研究者だけでなく、韓国、台湾の研究者の方と親しくなり、帰国後もメールのやりとりが続いていること。
  3. サムゲタンという料理をはしめ辛くない美味しい韓国料理を発見したことです。
特に、英語が不得意な私は、準備のために辞書を必死に調べたことを含め、とても良い経験となりました。 今年は大阪ということなので、すでに十分な実績を積まれている方はもちろんのこと、日頃、英語を苦手と思っておられる方も、ぜひ、このような機会を通じて発表されることをお勧めします。

--------The Japanese Society for Quality Control--