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JSQCニューズ 2005 9月 No.263

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■トピックス:QMS有効活用及び審査研究部会の活動計画
・PDF版はこちらをクリックしてください →news263.pdf

■ トピックス
  QMS有効活用及び審査研究部会の活動計画
−ISO9001のQMSからの発展と適切な審査のあり方に関する研究活動−

QMS有効活用及び審査研究部会 部会長
福丸マネジメントテクノ 代表取締役 福丸 典芳
前号のJSQCニューズで部会員を募集したとおり「QMS有効活用及び審査研究部会」が活動開始しました。

1.研究部会設立の目的

ISO9000ファミリーが2000年に改訂されたことによる審査活動の課題の一つに、審査員の力量向上を図る必要があるという意見が各界から出されました。このため、審査員の力量向上のための「ISO9000:2000審査研究会」を2000年12月に計画研究会として立ち上げ、2年間の研究成果として「ISO9000:2000に基づく第三者審査のためのガイドライン」を2002年に発行しました。

しかし、審査登録制度に関する各種アンケート結果から、現在でも相変わらず審査員の力量が低い、審査員の審査技術にばらつきがあるなどの意見が組織から出されており、審査員の力量に関する課題が依然として顕在化しています。また、組織からは自組織のQMSの改善に役立つ指摘をしてほしいとの要望もありますが、審査の場でのコンサル活動は禁止されています。これに応えるべく、審査登録制度への発展に学会としてどのように貢献できるかを検討した結果、深堀りのある審査技術や組織がQMSを活用する際の方法論に関する研究を行う必要があるとの結論を得ました。

このため、審査員の力量向上のための各種研究が今後とも必要との立場から、今回品質マネジメントシステム審査員を中心とした審査員の力量向上に関する研究部会を設立し、部会員の持っているナレッジを結集して、審査員の力量向上及び組織がQMSの改善に活用できる方法論を確立できるような活動を実施したいと考えています。また、この結果については、研究発表会などで発表する予定です。

2.研究部会の構成

研究部会の構成は図に示すように、幹事会と5つの研究課題に対するワーキンググループからなっており、幹事会を中心に研究部会の運営管理を行います。なお、研究テーマは各ワーキンググループで今後検討する予定です。

幹事会のメンバーは、次の方にお願いしています。

部 会 長:福丸典芳 (有)福丸マネジメントテクノ
副部会長:平林良人 (株)テクノファ
広報担当幹事:上窪 均 (財)日本科学技術連盟
シンポジュウム担当幹事:上月宏司 (株)ケイ・シー・シー
会計担当幹事:岩田哲雄 (株)日本環境認証機構

3.部会活動の計画

部会活動は、原則として月1回土曜日の午後に実施します。具体的活動は新たなメンバーを募った後、9月から本格的に研究を開始し、2006.5の研究発表会での報告を当面のアウトプットと考えています。

部会活動の進め方は、ワーキンググループで研究テーマを決定し、これに基づいて各自が検討課題について検討し、その結果をメンバーで討論し、その後ワーキンググループとしての結論を出します。

また、研究発表会などで学会員に活動結果を随時報告し、各種意見を募り、これを元に検討を深めた後、学会としてのガイドを作成する予定です。

研究課題WG

○1QMS審査技法の研究(例:審査時でのコンサル的発言の範囲の検討)
○2効果的な内部監査の研究(例:効果的かつ効率的なパフォーマンス向上につながる方法の検討)
○3TQMとの融合の研究(例:ISO9000からのステップアップの検討)
○4プロセスアプローチの研究(例:プロセス設計の考え方の検討)
○5QMS審査員力量向上の研究(例:力量向上の方法論の検討)
各WGに主査及び副主査を置く


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