■管理図実践研究会
(主査:安藤之裕)
管理図とは、本来品質管理の基本的な道具であると考えられるにもかかわらず、多くの現場で活用されなくなっているのではないかとの懸念がある。その理由として、以下3点があげられよう。
1. 現場での運用の仕組みが整っていない。
2. 複雑化している現在の現場で真に役に立つ管理図が提案されていない。
3. 役に立つように教えていない。
そして、その結果として、多くの製造現場で現場力が低下し、当たり前のことが当たり前に実施されずに多くの品質トラブルを招いてしまっているのではなかろうか。
そこで、本研究会では、現場力向上に寄与するための管理図の実践的な活用方法についての指針を提供するため、以下の3点を研究目的として発足した。
1. 広く現場の管理図による管理の実態を調べその運用上の問題点を明らかにする。
2. 現在の現場実態に合う管理図並びその活用・運用の方法を開発する。
3. 管理図のより効果的・効率的な教育方法を開発する。
第一年度の管理図実践研究会では、その研究成果の一端としてJSQC第37回年次大会で4件の報告を行った。
1)管理図実践研究会活動報告 技術士 安藤之裕
2)現場力を高める解析ソフト“FDAS”の展開と効果 双葉電子工業梶@鹿沼 陽次
3)シューハート管理図(JIS Z 9021)の異常判定ルールの検証 東京理科大学 加藤洋一
4)文献事例調査に基づく管理図の組織的推進成功要因の検討 東京理科大学 安井清一
本年度は、昨年度実施できなかった、メンバー企業現場での実地事例研究、先進企業との意見交換、ISO関係専門家との交流などを踏まえて、昨年度の研究をまとめている。
具体的には、以下の3項目につき小グループを編成して研究を継続する。
| A: |
事例研究 実態調査 |
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現場実態調査
“管理図が使われない理由の実態調査とその整理”
管理図活用職場の調査
管理図ソフトの活用状況の実態調査
ソフト開発企業との共同開発事例研究
活用のしくみ: 正しい管理図の選定、導入方法の検討 |
| B: |
生産形態にあった管理図を中心とした工程管理方法の開発
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実態調査を踏まえた、管理図活用上の問題点の把握とその対策の検討
オンライン検査
全数自動検査
統計解析ソフトによる管理図
初期流動管理シュミレーション的管理図の開発
“短納期工程における納期遅れのペナルティーを考慮した管理図の経済モデルについて検討”
多品種少量生産(短納期サイクル)に適用できる管理図の活用 |
| C: |
教育方法の開発 |
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現在の管理図の教育方法の問題点に関する調査とその対策の検討
わかりやすい教育方法の開発
雇用形態にあった現場での運用方法「二段階使用方法」の提案
現状の雇用形態に合わせた教育方法についての研究
現在の生産形態に即した管理図の活用方法・事例を紹介するテキスト類の作成
工程管理教育の教材が具備すべき要件とは
その他 会員企業現場訪問討論・名工大仁科健教授との交流会も企画している。 |