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この度は品質管理推進功労賞を戴き誠にありがとうございます.
先日の祝賀式に参列いたしました.慌しい中で感謝を胸に,寸刻ですが今までの自分を振り返る時間がありました.ところで「祝賀」の言葉ですが,"祝","賀"のどちらも「いわう」と読みますが意味は違っており,「"賀"は過去をいわい,"祝"は未来をいわう」のだそうです.
私の場合,周囲の諸先輩に比し功績といえるものは甚だ少なく,過去のことよりむしろ「これからはもっとしっかりやれ!」と叱咤激励を戴いたものと自分では思っております.
私の「品質管理・TQC」との出会いは15〜6年前になります.
当時は建設現場で建築施工に従事していましたが,日頃より自分なりの考えで"管理の方法"を工夫していたところ,「QC手法,PDCAの考え」を知らされ,その斬新さに驚きと感動を覚えました.同時にそんなに難しいことではなく,自分にもできそうだと感じました.これはTQCが当り前のことを言っており,日常の仕事・管理の上で誰もが感じる疑問点に応えるものであったからでしょう.
その後,会社のデミング賞への挑戦が決定し,私はTQC推進室に配属されました.TQCの推進役になった訳ですが,まず実施部門からの相談・質問に如何に応えるかが自分の仕事だと思いました.質問に対して「知らない」とは口が裂けても言えず,周囲の誰よりも先んじた勉強が必要でした.
学ぶの語源は"真似ぶ"だそうですから,当時は少なかった推進事例やQC手法の文献を手当たり次第に読みあさり,強引に自分の会社に当てはめました.正に見よう見真似で始めたTQCでした.
今になって見るとまったくメチャクチャで,指導の先生の苦笑を何度も買いましたが,この「がむしゃらにやる」プロセスは貴重であったと思っております.
推進役として心がけたことがいくつかあります.
推進室の管理項目は,実施部門からの相談件数だと考えました.相談ごとが多くなるように実施部門に活動を仕掛け悩ませ,そして質問には自分の考えで即刻に応え,一緒になってアウトプットを出すようにしました.相談に対しては自分が今やっている仕事を即時に中断して,たとえ世間話でもお付き合いするようにしました.「雑用先決」というのが自分で決めた言葉です.これは今でも実践しておりますが,定常業務以外に依頼ごとや特命的な仕事があった場合,これを優先して処理するのが仕事のコツだと思っています.
もう一つ,推進計画を最も重要視しました.目的・目標を明確にして実施事項を詳細に,緻密に描くことで,より具体性を伴った推進計画書にしました.しかし実施面では臨機応変,流動的でかなり大ざっぱでした.「計画は緻密に,行動は大胆に」でしょうか.
また,「推進の第1歩は妥協より始まる」とも考えています.実施部門がとてもできそうにないと思うような理想案を示して反論を期待しました.反論で討議を盛り上げて計画内容の理解を深め,実施部門の意見を取り入れた形にすることで,現実的な推進計画を決定できます.これがTQC推進の第1歩になり,実施部門における活動の機運が高まったと思います.
時代の大きな転換に立ち,TQCからTQMへ,今QC界も革新の真直中にありますが,私も真に微力ながらお役に立ちたいと思います.
今日まで懇切丁寧にご指導戴いた先生方,QC導入企業の諸先輩,そしてこのような仕事の機会を与えて戴いた前田建設とTQM推進スタッフの仲間達,多くの皆様に心より感謝しお礼申し上げます.
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