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私は、ソフトウェア品質という言葉が余り好きではない。ソフトウェアは、ハードウェアでないものすべてという大変広い意味から、プログラムという狭い意味まであるが、プログラムの意味で使われることが多いからである。私が永年勤務した電電公社データ通信本部(現在の劾TTデータ)では、お客様にコンピュータシステムによるサービスを提供することを業務としていたため、コンピュータプログラムの不具合だけで品質を論ずることに何となく抵抗があったのである。
また、コンピュータ・システムやソフトウェアは、ハードウェアと異なり、製品そのものが目に見えないこと、人間の行う手順的なすべての仕事のシミュレーションで、世の中の仕組みそのものを理解する必要がある点に特徴がある。以前、勤務していたビルの喫煙室から造船所が良く見えたが、船が建造されていく過程がよく見えていた。進捗がよく見えていいなあ…と、いつも羨ましく見ていた。
しかし、品質という意味を質の良いものと考えれば、サービスでもシステムでもコンピュータシステムでも変わらないと思う。最近、世の中では、TQC/TQMは物作りのためのものでサービスについては適用が難しいなどという言葉にはどうも抵抗がある。システムの品質やサービス品質の研究・実践がさらに進むことを望みたい。
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