|
私が初めてQCに接したのは、会社がTQC導入の準備を進めている頃、それまでおりました職場でもQCの勉強をしようということで、近畿支部QCサークル大会への参加を命じられたときでした。この熱気は何だと思ったのが正直な感想でしたが、その後推進事務局が発足し、しばらくして私もその一員に加えて頂き、本格的にQCに取り組むこととなりました。
それまで馴染みのなかったQCだけに、最初は戸惑いや悩みもありましたが、ベーシックコースで勉強させて頂いたり、事務局として指導会に参加し、何度も何度もQCの考え方に触れるうち、頭の構造もすっかりQC的になってしまったように思います。特に、狩野先生の指導会を担当させて頂いていた関係から、先生には随分と多くのことを学ばせていただきました。今でも自分にとって大きな財産になっていると思っております。
その後、当社とフロリダ電力の両方でデミング賞に挑戦する機会を与えられ、貴重な体験をいたしました。フロリダ電力にいました頃、89年から90年にかけてですが、まだまだ日本経済に勢いがあり何でも日本が先生だという頃でしたので、私の当社での経験談はどんなことでも一所懸命聞いてもらえるという雰囲気でした。
しかしそんな中で、再びアメリカに逆転されるのではないかという予感を感じることが多くありました。フロリダ電力などを中心にして全米に広まっていくTQM、実際に製品品質での差が縮まっているように感じたこと、そして何にもまして、最末端の人たちまで楽しそうにしかも創造的にTQMに取り組んでいる姿でありました。
日本はいま苦しいときではありますが、あの頃のアメリカの人たちの活き活きした様が日本によみがえれば再々逆転も可能と思われます。そしてその原動力として、新しいQCが位置づけられていることを望む次第です。
|