|
品質管理功労賞を頂き、学会やNEC内の多くの方々からのご指導・ご指摘の賜物と思っております。恩師の木暮正夫先生から、TQC(TQM)を研究するなら固有技術(私の場合はシステム技術と組込みソフトウェア技術)を身に付けその後50才頃になるとTQCの領域での検討の(研究のレベルには至っていませんが)成果が出るようになると言われたことを今更ながら思い出します。やっと今までの検討の成果を出せるようになりましたが原因分析だけで15年掛かって研究してきましたがまだ終了していません。
日科技連他のセミナーや講演を依頼され、わかっていないのに引き受けて資料作成、講義や討論質疑を行うことにより刺激を受け、現場で悩んでいる課題、その対応策など多くのことを悟ることができました。その結果社内の品質活動にも役立てることが出来ましたが、品質管理の体系について疑問が生じました。
品質管理は課題を知る技術(診断)、課題に対する解決策を導く技術(治療)、始めから品質を達成する技術(設計)において体系的に教育・訓練されていない。教育されていないだけに品質管理の技術者が専門職として差別化できていないと感じていました。そのことを踏まえて品質管理と医学(診断学、治療学)とを対比し今後の品質管理の研究方向についてASQでのパネル討論で発表し、欧州および米国の専門家から賛同を得ました。その際に経験学として医学と対比することは有意義であるが品質管理は設計学として側面がより重要であるのでその面で医学に相当する研究のフレームワークを持った領域は何かという質問を受けました。まだ回答が出来ていません。
現場での悩みに答えるためには品質診断学、品質治療学、そして品質設計学が必要であると思っています。私自身は理論家ではないので、今後とも実務の体験の中から品質技術の研究開発を地道に(15年で一分野のペースからすると終りそうもありません)続けようと思っています。
|