1998年、某工場から「管理図を使いたいがどうすれば良いか?」と相談がありました。「品質第一」をスローガンにしている工場が「今さら、QC七つ道具も使えないか!」と思いつつも現場へ行って話しを聞きました。現場が作成していた管理図は、管理限界外が多発し「統計的管理状態」ではない。しかし、生産技術面での工程管理は確かに「管理状態」であり工程能力も十分満足していました。現場は「この状態を維持管理するために管理図を使いたいが、この管理図は“狼少年”で使えない 」と言うことでした。
そこで、JIS Z 9021:1998「シューハート管理図」の(管理図を有効に機能させるために内在する工程変動と矛盾しないことが望ましい)標準値を与えた管理図を作成したところ、現場は「『品質を作り込む』その証し」として喜んで使ってくれました。管理図は「異常を検出する」だけの道具ではないことを実感した瞬間でした。
私は幸いにも、現在も学会中部支部「若手研究会」のメンバーです。引き続き研究会にて主に統計的工程管理の実践研究に取り組む所存です。 |