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1952年に名古屋でのセミナーに参加して以来、今日迄の約50年に亘っての品質管理との関わりの中で多くの経験と力を得る事が出来たと思っています。
最初の実務への活用は、担当していた受け入れ検査業務にMIL−105Aの中のAQL0.65%の逐次抜き取り検査規格を採用した事であった。
この規格を徹底して守りきって行こうとした検査結果に手間がかかり、納入された品物が1ヶ月後でないと検査されなく、検査場に納入品の滞留の山が出来てしまうと言う大失敗をしてしまったのである。
然しこの大失敗の中で、納入される納入ロットの不良レベルは0.65%スレスレのものではなく、極端に高いか殆ど不良はないと言う両極端のレベルの状況にあり、それまで考えていた品質を確保するためには「検査検査中心主義」ではなく、品質管理の提唱する「品質は工程で作り込め」の実践の徹底を身にしみて学び取ったのが第一歩であった。
この教訓を生かしてその後、検査や推進部門での業務を通じて、社内外の業務での品質管理の活用を経験して来たが、更に豊富な教訓を得た貴重な経験は、デミング賞の準備・受審の中での推進担当としての経験であった。
東京工大水野滋教授をはじめとした4人の講師の直接指導に加えて東京大学朝香鐡一教授・石川馨助教授の指導を受けたが、中でも木暮正夫・布留川靖の両先生の指導は文字通り「産学協同」の、しばしば夜を徹してに近い相互研鑚の場であった。
「全員参加の品質管理」を旗頭にした展開の中で、品質保証に留まらず経営全般にわたる体質改善を対象にした取り組みに手がけ、先ず「管理項目」の設定にはじまる徹底した現状把握から、業務運営と管理システムについての強力な改善の中で、機能別管理システム・工程能力調査活動・初期流動管理システム等々の新しい"光りもの"を関係する多くの人々と生み出す事が出来、更にはデ賞後にわが国最初の品質保証部を発足させるのに結びつける事が出来た。
その過程の中では例えば、工程能力調査活動や初期流動管理などにおいては、品質管理の提唱する手法の活用から、新しい業務システムの構築、更にマネージメントの高度化へとつなげ得て、真の品質管理の有用性を実証してみせる事が出来たのであった。
更にその後の「QCサークル活動」との関わりにおいては、この活動はわが国独特の"企業は人なり"の理念を基本とした企業文化・職場文化・仕事文化を将来に向けてのわが国の発展の大きな柱として、華咲かすように役立てて行くべきものとの認識出来ている。
永い間の品質管理の取り組みを振り返ると、それはしばしば「手段と目的とを混同させてしまった失敗の連続」であったと反省させられる一方で、「品質管理は学問だとすれば"実行の学問"であり、"実証の学問"である。」と言う強い認識を得ることができた。
今日のこの魅力ある学問にカゲリが見られる中で、この指導に当たる人達はもう一度この点を再認識し努力すべき事を広く訴える一方で、絶えず自戒に努めているのであります。
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