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この度の受賞で、一番ビックリしたのは私だった。喜んでくれたのは、以前勤めていた企業のトップをはじめ社員の方々、QC関係の諸先輩・仲間、それに家族。なかでも96歳になる元気な母は、仏壇に賞状と盾を供え、「ありがたいことです」と手を合わせて涙を流さんばかりであった。
思い起こせば、1981年の年頭の辞で、当時の社長が「環境変化著しい中で、企業間競争に打ち勝ち、生き残る為には、マーケットインに徹した品質至上の経営を指向して、全員がQC的考え方を身につけ、いかなる環境の変化にも対応し得る企業体質作りをしなければならない」とTQC導入宣言をされ、同年3月TQC推進室設置と同時に、そこに配属されたのが、私が本格的にQCに取り組むきっかけであった。
その後、QCの先生方や各社の諸先輩の暖かいご指導・ご支援のもとに、しくみつくりや支援活動に従事し、1987年に(株)ダイヘンがデミング賞実施賞を受賞したときは、苦労も多かっただけに、天にも昇る気持ちで大変嬉しかった。
今日に至るまで、QC関係の方々とのお付き合いは長いが、業種・階層を越えた交わりは、私にとって企業内だけでは得られない多くを学ぶことができ、非常に有益であった。
今、私たちの周囲を見ると、トップの社会規範を逸脱した経営の質の問題、不具合発生の第一線職場の問題など連日のごとく不祥事が新聞を賑わしている。私たちは、今一度原点に立ち返り、お客様満足度の向上を目指した品質至上の経営、時代に即したTQM活動、QCサークル活動の普及拡大に努めねばならないと痛感する。
若い方々は、今後とも(社)日本品質管理学会の諸活動に積極的に参画され、相互啓発により得られたものを企業に持ちかえるとともに、社会に対してもQCの発信基地として大いに力を発していただきたい。
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