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日本品質管理学会に参加して約10年の歳月が経過しました。その間、品質管理から質管理へ、
製品の品質管理から経営の質管理へ、そして1996年にはTQCからTQMへと変遷を遂げています。我が国産業界を取り巻く環境の激変の中にあって、"品質管理"は今大きな転換期を迎えていると言えます。
こうした時の受賞には、特に感慨深いものがあると共に、責任を感じるところです。この度の受賞を竹中社長はじめ竹中工務店の社員の皆さんが祝福してくださいましたこともは何よりの励みになりました。建設産業は今や厳しい経済環境の真っ只中にさらされています。建設産業の活性化に微力ながら今後ともお役に立ちたいと考えています。
品質管理の原点は、現状の問題点を把握し、原因を分析し、対策を立て,実行する。そしてその結果を評価し、さらなる行動をとることにあります。こうした行動の基本にあるものは、過去の経験・知識およびそれらから作られた制度・しくみであります。即ち、過去から現在の問題や課題をとらえる"順問題"としての取り組みです。こうした問題解決の取り組みは、これからも大切にして受け継がなければならいことは言うまでもありません。
しかしながら昨今の環境変化は、変化の微係数がマイナスからプラスに短期間に変化する激変の様相を見せています。正に変化の峰に差し掛かっていることが察知され、転換期であることを示していると言えます。こうした転換期に当たっての問題解決には、順問題としての取り組みよりも、将来から現在を眺めて、逆問題として取り組むことが求められているのではないでしょうか。1年先、3年先、5年先のあるべき姿を描き、そのために今何をしなければならないか。品質管理の場で、この10年間言われてきた、How to do から What to do へであります。そのためには、若い人の過去のしがらみに囚われない発想・発言・行動が期待されるところです。
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